海軍カレー（かいぐんカレー）とは、
大日本帝国海軍（1872年-1945年）の兵食に由来する
カレーライスの事です。

また、現在の海上自衛隊（1954年-現在）の食事に由来する
カレーライスの事を海自カレー（かいじカレー）と呼ばれています。

インド発祥のカレーは、幕末イギリスを経て日本に伝わりましたが、
海上自衛隊では、現在でもこのカレーを週末に食べる慣習があります。
明治初頭、創設間もない日本海軍はイギリス式の兵式を採用して最新の
軍事技術の習得を行う一方、慢性的な栄養不足を解消するために、
既にイギリス海軍で採用されていた「栄養豊富」「大量調理が容易」
「美味しい」と三拍子揃ったカレーライスを採用しました。

兵食改革の一環として、カレーが広く普及して食べられるようになっていったカレーライスは、 いつの頃からか規則的（週末）に食べる慣習が定着し、 「海上で曜日感覚を忘れないため」に毎週金曜日にカレーライスを食べるという説もよく言われていいます。

海上自衛隊で食されている「海上自衛隊カレー」「海自カレー」は、
各艦艇・陸上部隊ごとに独自のレシピが伝えられており、
作られるカレーは、各艦艇・陸上部隊で独特の隠し味があります。

なかでも、かつて旧海軍の横須賀鎮守府が置かれ、
現在も海上自衛隊横須賀基地が置かれている神奈川県横須賀市の
「よこすか海軍カレー」、旧海軍の大湊警備府が置かれ、現在
は海上自衛隊の大湊地方隊が置かれている青森県むつ市の
「大湊海自カレー」、帝国海軍の呉鎮守府が置かれ、現在も
海上自衛隊呉地方隊が置かれている広島県呉市の「呉海自カレー」
等が有名です。

日本全国、海軍カレー、海自カレーを探してみると、ご当地海軍カレーや それぞれの各艦艇毎にもさまざまなレトルトカレーがたくさん商品化されています。

是非Curry’sでお気に入りのカレーを見つけてはいかがでしょうか？